プッシュ通知は、アプリの利用率を向上するために非常に有効な機能です。しかし、活用方法を誤ると、ユーザー離れを起こしてしまうリスクもあります。 本記事では、プッシュ通知の効果を最大限に引き出す方法を例文・事例つきで紹介します。 参考URL:プッシュ通知とは?機能の仕組み・効果(開封率)・活用法を解説!【例文付き】 目次 プッシュ通知の概要プッシュ通知とは、アプリが自動でメッセージやお知らせを送信できる機能のことをいいます。ユーザーに通知されたメッセージは、スマートフォン・タブレットのロック画面・ステータスバーに表示されます。 プッシュ通知機能を活用するメリット・デメリットは、以下の通りです。 メリット ・告知の開封率を上げられる・新着情報をいち早く告知できる ・アプリの利用率を向上できる ・自社サービスヘユーザーを誘導できる ・顧客の維持率が上がる ・顧客ロイヤリティを向上できる デメリット ・多すぎる通知はユーザーに嫌がられる ・通知をオフにされる ・アプリをアンインストールされる 最新情報をすばやく告知できる、開封率を高められるなどの多くのメリットがある一方、頻繁に通知するとユーザーがストレスを感じ、アンインストールされてしまう可能性があります。 ユーザーによる通知疲れに注意アプリの通知の多さにユーザーがストレスを感じることを「通知疲れ」といいます。 自分に関係ない、有益でない通知が大量に届くと、ユーザーはストレスに感じてしまい、通知をオフ、またはアプリを削除する可能性があります。 とはいえ、アプリの用途と関連性が高く、ユーザーにとって有益な通知であれば、適度な頻度で送っても問題ないとされています。以降の章では、ユーザー疲れのデメリットを防止しつつ、メリットを享受できるプッシュ通知の活用法をご紹介します。 「今ほしい」と思う内容を訴求するプッシュ通知の効果を最大化するには、ユーザーが「今、欲しい」内容の通知を、「最適な頻度」「適切なタイミング」で通知することがポイントです。 以下で、プッシュ通知の機能を活かす効果的なテクニックを例文付きで紹介します。 時間制限を付ける人は、あるタスクを完了するために必要な時間が長いほど、着手するのを先延ばしにする傾向があります。ユーザーが通知の閲覧を先延ばしにすることを防ぐために、制限時間を設けると効果的です。 ▼プッシュ通知の例文 「6時間限定!フラッシュセール開催」 「本日限り!お得なキャンペーン実施中」 「【まもなく終了】年に一度のスーパーセール」 「期間限定の割引クーポンゲットのチャンス!」 数字で明確にキャンペーンを訴求するプッシュ通知のメッセージに具体的な数字を示すことは、ユーザーの注意や興味を引く効果が期待できます。 数字を入れることでリアリティが増して、ユーザーに分かりやすくメリットを訴求できます。たとえば、以下のような例文が挙げられます。 ▼プッシュ通知の例文 「最大70%オフ!ビッグバーゲン」 「全品10%OFFセール」 「合計3,000円以上ご購入で送料無料」 「リピーター率95%!人気のあの商品を再入荷しました」 対象者限定のオファーであることを伝える対象のユーザーを限定することもプッシュ通知の効果的な手法の一つです。「自分だけが特別な優待を受けている」と感じさせ、親近感を与えることで、メッセージを読んでもらえる可能性が高まります。 ▼プッシュ通知の例文 「この通知を受け取った方限定!」 「メンバー限定!お得なクーポン配布中」 「先着100名様限定に〇〇」 「はじめての方限定に素敵なプレゼント」 季節に合わせた文言を入れる多くの日本人は、季節感のあるキーワードに惹きつけられるといわれています。春夏秋冬はもちろん、毎年恒例のイベントも季節を感じさせるキーワードです。(お正月・バレンタイン・ひな祭り・桜・ハロウィンなど) そのほか、天候の変化や週末、月初めなど、細かい時間変化にもピンポイントでメッセージを通知すると、ユーザーからの共感を得やすくなり効果的です。 ▼プッシュ通知の例文 「クリスマス限定キャンペーン開催中」 「夏を先取り!サマーセール開催!」 「雨の日にはコーヒーでゆっくり読書でもいかがでしょうか?」 「GW明けで引き締めたい体にプロテイン」 質問を投げてエンゲージメントを高める質問を投げかけることは、ユーザーの潜在ニーズを引き出す効果が期待できます。人は、誰かに質問されると無意識のうちに答えを探そうとします。また、簡単な質問はユーザーにさり気なく思い出させる、リマインダーとしての効果もあります。 ▼プッシュ通知の例文 「新生活の準備はもうお済みですか?」 「今日は練習しましたか?」 「薬を飲むのをお忘れではありませんか?」 「カート内に商品が入っています。お買い忘れはないですか?」 目標達成などのポジティブな通知を行う目標達成や報酬などのポジティブなプッシュ通知は、ユーザーのやる気やモチベーションを高め、アプリ利用率を上げられる効果があります。また、「あと少しで目標を達成できる」といった通知も同様の効果があります。 ▼プッシュ通知の例文 「目標達成!おめでとう!」 「レッスン10回達成!その調子!」 「到達まであと一歩です!」 「今日は初めて来店して1年記念日です!」 事例①Wishborn|プッシュ通知をあえて増やして承認欲求を掻き立てる多すぎるプッシュ通知はユーザーに嫌われるリスクがある一方で、プッシュ通知をあえて増やすことで成功した事例もあります。 写真比較SNSアプリ「Wishborn」では、プッシュ通知をバラバラに送った方が、まとめて送ったときに比べてアプリの主要な目標(KPI)が倍増しました。 LINEやTwitter、インスタグラムなどのSNSでは、あえてプッシュ通知の回数を増やすことで承認欲求を掻き立て、アプリ利用率の向上につながっています。 事例②アメリカのバーガーキング|プッシュ通知と位置情報の共有オンでユーザーを2.5倍にアメリカの大手ハンバーガーショップ「バーガーキング」は、プッシュ通知と位置情報を活用して、売上を大きく伸ばしました。ここでは、バーガーキングがどのようにプッシュ通知を活用したかについて紹介します。 競合店の店舗に近づいたらクーポンが配信されるバーガーキングでは、バーガーキングの自社アプリをインストールして、プッシュ通知と位置情報サービスをオンにしているユーザーに、お得なキャンペーンを実施しました。 キャンペーンの内容は、競合店のマクドナルドの店舗から半径約180メートル以内に入ると、ハンバーガーを1セント(約1円)で買えるクーポンがもらえるというものでした。 このキャンペーンは、アプリの新規ユーザーを320万人獲得するとともに、モバイルからの売上が3倍増、月間のユーザー数53%増と非常に大きな成果をもたらしました。 その他のプッシュ通知のメッセージも人間味があり好評バーガーキングがプッシュ通知で成功を収めた理由は、キャンペーン内容の良さだけではありません。プッシュ通知に人間らしさを醸し出したことも成功の一因です。 たとえば、気温や天候に合わせてアプリのプッシュ通知を最適化しています。「寒い日にはバーガーキングのサブスクリプションで温かいコーヒーはいかがでしょうか?」というような内容の文章は、ユーザーに好感を与えます。 このように、ユーザーが満足できるサービスを提供することで、ユーザーに親しみを感じてもらい、結果的にエンゲージメントを高めることに成功しました。 弊社事例|株式会社ビクトリー様|エステサロン弊社の事例として株式会社ビクトリー様を紹介します。 株式会社ビクトリー様は、千葉県を中心に6店舗のトータルビューティサロン「エスティーク」を運営されています。 弊社のサポートでアプリ運営をはじめ、アプリを経由してクーポンやキャンペーン情報を配信されました。コロナの影響もあって、従来のハガキDMを廃止しましたが、アプリ配信はハガキDMを送っていた頃よりも2倍の反響があったとのことです。 また、商業施設内に入っている店舗では、クーポンを見た会員様が買い物帰りに立ち寄られることも多くなったとのことです。 参考:デジラボ「【DMの2倍の反響も!ニュースとクーポンをフル活用】千葉県千葉市・株式会社ビクトリー(エスティーク/フランキンセンス)様」 まとめ今回は、プッシュ通知を最大限に活用する方法を紹介しました。 プッシュ通知を有効に使えば、メッセージの開封率向上やアプリの利用促進などさまざまなメリットが期待できます。ただし、送信回数を増やしすぎると、ユーザーの通知疲れを招き、利用されなくなってしまう可能性もあります。 このようなリスクをなくすには、ユーザーの視点に立ち、迷惑やストレスに感じないような頻度・タイミングで通知するとともに、有益な情報提供を意識することがポイントです。 GMOデジタルラボでは、マーケティング知識やデジタルスキルがない方でも簡単にアプリ運用できるようサポートします。アプリの運用でお困りの方、アプリ運用を始めてみたい方は、お気軽にお問い合わせください 【関連記事】 メルマガとアプリのプッシュ通知 開封率アップに効果的な方法とは? 店舗アプリのプッシュ通知を利用すれば効果的な販促ができる プッシュ通知のメリットと利用方法 (责任编辑:) |